第3話

メガネをかけたビーバー Nukoo が机で勉強している縦型コミック。

第3話 🌱

今日、Nukoo には大きな計画がありました。

とにかく速く全部読んで… 全部覚えること。

でも、私たちの脳はそんなふうには働きません。

速く読むと「たくさん進んだ気分」にはなります。 けれど、理解したり覚えたりするには、もう少し深い処理が必要です。 脳は、ただ情報を見るだけではなく、積極的に考えたり整理したりするときに、よりよく学習します。

そして、学ぶためのとても効果的な方法のひとつがあります。 それは意外にも、とてもシンプルです。

「説明すること」です。

自分の言葉で誰かに説明しようとすると、脳は「本当に理解していること」と「まだあいまいな部分」を自然と確認します。 この過程は記憶を強くし、知識をより整理された形で定着させてくれます。

心理学ではこれを「プロテジェ効果(protégé effect)」と呼ぶことがあります。 誰かに教えたり説明したりすることで、考えを単純化し、つながりを見つけ、理解の抜けている部分を埋めるようになるのです。

こうして今日、Nukoo は大切なことをひとつ学びました。

学ぶということは、ただたくさん読むことではありません。 学ぶということは、説明することでもあるのです。

たとえ最初に気づいたのが、 「…何も覚えていないかもしれない」 ということだったとしても。